英語が話せるようになる効果的な習得方法はある程度存在します。でもそれを知ることにはほとんど価値がありません。なぜならそれを実行し、続けることができる人はほんの数パーセントしかいないからです。
人間が一つの習慣を身につけるには、平均で66日同じ行動を取る必要があると言われています。最近の多くの英語スクールが2ヶ月でコミットすることをこぞって売りにしているのも、ここに目をつけたからだと思います。
でもその短期間の中で、たくさんの単語やフレーズを無理やり詰め込んで、終わる頃に大量に暗記できたとしても、それは果たして自分のものになったと言えるでしょうか？
残念ながら、急激に詰め込んで、無理して習得したものは、たとえ66日間続けられたとしても、当然その副作用はやってきます。
高額なレッスン料を払ってしまったし、先生にプレッシャーかけられるし、結果が出なかったら恥ずかしいし、、で無理やり得たものは、残念ですがそれが解かれた瞬間に、もうやらなくなりませんか？
短期的に詰め込んだものはすぐ消えてしまいます。でもじっくり時間をかけ、ちゃんと積み上げたものはなかなか壊れていきません。
自転車が乗れるようになったのも、逆上がりができるようになったのも、漢字をたくさん覚えたのも、毎日のように練習し続けたからです。
なのに英語だけ数ヶ月で劇的に話せるようになるということはありません。
毎日毎日習慣的に続けることでしか、話せるようにはならないのです。
個人の性格や能力、生活環境、意識などによって、どんなことなら続けられるのか、そこにちゃんと向き合い、自分に合った習得方法を見つけられたら、英語はいずれ話せるようになります。
効果的な方法を知るだけでは全く意味がありません。たくさんある習得方法の中で、なんだったら続けられるか、そしてそれが見つかったら、すぐに結果を求めずに、「Just do it」でやり続けてみてください。
時には自分を機械だと思って、ただ進んで行くことも必要だと思います。
覚悟を決めて、とにかく毎日やってみる。
そうすれば必ず次のステージに行けます。
英語が伸び悩んでいる方の多くは、見直しするタイミングが早く、次から次へと違う方法を試し、結果何もやり切っていないということがあります。
方法が合ってない場合は変えることも必要ですが、結果を求めすぎて、あれこれ中途半端に手を出しても、話せる近道は永遠に見つからないと思います。
自分に合った方法を探し、いろいろ試すことはとても大切ですが、何をしてもすぐに話せるようにはならないので、ある程度信じられる習得方法を見つけたら、とにかくやり続けてみてください。
自分に合った方法で無理なく続ける。
毎日数分でもいいからやり続ける。
いい土を作り、種を蒔き、毎日水をやる。育ちが悪ければ、太陽の光や水の量を調整する。子育てだって同じですよね。大人は自分で自分を育てなくてはいけません。それが一番難しいのですが、、、 .
こどもの頃は、お金はないけど時間がありました。でも大人になるにつれそれが逆転し、お金はあるけど時間がないになっていきます。
大人になってから様々なことの習得が遅くなるのは、脳の衰えというのもあるかもですが、この時間をかけられない生活に大きな原因があると思います。
英語習得も、お金をかける部分よりも、時間をかける部分に価値があります。
教材を買ったり、レッスン料を払うことはできても、毎日英語を学び、練習することは多くの方ができていません。モチベーションを保ち、英語を続けていくのは本人にしかできないことなのです。
いい土を作るには何が必要かを伝え、種の植え方や水のやり方をレクチャーすることまでしか講師にはできません。
実際に育てていくのは生徒さん本人です。
どんなに教材やレッスンにお金を支払っても、英語に触れることを習慣化できなければ、結局話せるようにはなりません。
どれだけお金をかけたかよりも、どれだけ時間をかけたかで結果が変わってきます。
意味のある単純なルーティーンワークこそ価値があります。
英語習得にとっても、これが最も大切なことです。