Pri*こらむ 意外と知られていない「サイレント・ピリオド」

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こども達が英語を習い始めると、すぐに「~って英語でなんて言うの?」と聞いてしまう親御さんがいらっしゃいます。でも実はこれ、言語習得において危険なことなんです。
こども達は、というより私達人間は、言葉を習得するために「サイレント・ピリオド」(沈黙の期間)という時期を通らなくてはいけないからです。

赤ちゃんは生まれてすぐに「パパ」「ママ」とは言いませんよね。一定の沈黙期間を経て、少しずつ発話するようになります。言語習得において、この人間の自然な流れを無視してはいけません。
コップの水も、注ぎ続けると自然に溢れ出します。まだ半分しか入っていないお水を出そうとすると、重力に逆らってコップを傾けたり、逆さにしたりしなくてはいけません。これはとても人工的で自然な現象ではありません。

「サイレント・ピリオド」を考えず、こどもに無理に発話させ続けることはしないであげてください。こどもは私達大人にはわかりにくくても、毎日少しずつ言葉を吸収しています。その能力は本当に驚くほど素晴らしいものです。
親や講師が質問ばかりして、プレッシャーを感じてしまったら、英語のドアは閉じられてしまい、なかなか開くことができなくなります。

こどもの「サイレント・ピリオド」の邪魔をしないであげることも、私達ができる手助けの一つです。こどもが自分から自然に発話するまで待ってあげてください。